オフィスANIYAの行政書士ブログ

🌺旧暦3月3日は「浜下り」

潮干狩りの前に絶対に知っておきたい「海のルール」

 沖縄では、旧暦3月3日(サングヮチサンニチ)は女の子の節句で、「浜下り(ハマウリ)」として知られています。浜下りは、女の子の手足を海水で清める儀式であり、家族の健康と繁栄を祈る伝統的な行事です。この日は、家族みんなで海辺へ出かけてピクニックや潮干狩りを楽しむ姿が沖縄の各地で見られます。

🧺バケツと網を持って、いざ潮干狩り!……と出発する前に、

 2026年は4月19日が旧暦3月3日に当たります。ちょうど日曜日ということもあって、大勢の家族が海辺に出掛けることでしょう。バケツと網を持って、いざ潮干狩り!……と出発する前に、ちょっと待ってください。実は、海にいる生き物を何でも自由に持ち帰っていいわけではありません。
 今回は、小学生のみなさんにも絶対に知っておいてほしい「海のルール」についてお話しします。楽しいはずの浜下りで、知らないうちに密漁になってしまわないよう「漁業権」について詳しく説明します。

⚠️ 海の生き物、勝手に採っちゃダメ!?

(沖縄の小学生のみなさんへ)
 沖縄のきれいな海には、おいしそうな海藻(かいそう)や貝がたくさんいますね。でも、「海にあるものなら、誰でも自由に持って帰っていい」というわけではないのを知っていますか?
 海には、漁師(りょうし)さんたちが海の生き物を育てたり、海をきれいに保ったりして生活のために採る権利、「漁業権(ぎょぎょうけん)」というルールがあります。

🚫 採ってはいけない海の生き物

 では、具体的にどんな生き物を採ってはいけないのでしょうか。潮干狩りで見つけても、網やバケツに入れてはいけない生き物の一部を紹介します。

  • 🌿 海藻(かいそう)のなかま
    • モズク(スーパーでよく見る美味しい海藻ですね)
    • アーサ/ヒトエグサ(おみそ汁に入れると美味しいですね)
  • 🐚 貝(かい)のなかま
    • シャコガイ(波打ったような形の大きな貝です)
    • サザエ(コリコリした食感の貝です)

「えっ、海辺に生えているアーサも採っちゃダメなの!?」と驚かれるお父さんお母さんもいらっしゃるかもしれません。海藻類は特に注意が必要です。これらを勝手に採ることは、「漁業権の侵害」となってしまう場合があります。

※ 漁業権の対象種は、共同漁業権の区域ごとに違いがあります。詳しくは地域の漁業協同組合に問い合わせるか、沖縄県農林水産部水産課のホームページでご確認ください。
https://www.pref.okinawa.jp/shigoto/suisangyo/1010995/1011045.html

🚓 もし、ルールを破って持ち帰ったらどうなるの?

 「少しだけならバレないだろう」「みんながやっているから大丈夫」という考えは絶対にやめましょう。ルールを破って、採ってはいけない生き物を持ち帰ることを「密漁(みつりょう)」といいます。厳しい言葉ですが、これは泥棒(どろぼう)と同じ犯罪(はんざい)です。もし、密漁をして見つかってしまうと、警察に捕まったり、「罰金(ばっきん)」というペナルティのお金を払わなければならなくなります。楽しいはずの家族のお出かけが、悲しい思い出になってしまったら嫌ですよね。
 私たち行政書士は、日頃から企業に対して「コンプライアンス(法令遵守)」の重要性をお伝えしていますが、これは休日の海遊びでも全く同じです。大人がしっかりとルールを守る背中を見せることが、子どもたちへの一番の教育になるのです。

沖縄県農林水産部水産課のホームページから
👉 水産動植物の採捕に関するルール
👉 コミック版「海が好き!~しほとおじぃの約束~」

⚖️そもそも「漁業権」ってなんのためにあるの?

 「海はみんなのものなのに、どうして漁師さんだけが採っていいの?」と疑問に思うお子さんもいるかもしれません。実は、漁業権は「海を独り占めするため」のものではありません。海の生き物(水産資源)を守り、育て、未来に残していくための「海を管理するためのルール」なのです。
 漁師さんたちは、ただ海の幸を獲っているだけではありません。貝の赤ちゃんを海に放したり、海藻がしっかり育つように岩場をきれいに掃除したりと、毎日海の環境を整える「海の管理人」としての役割を担ってくれています。漁業権は、こうした日々の苦労によって守られている海の畑を荒らされないための大切な権利なのです。

🍽️「知らなかった」の密漁が、私たちの食卓を脅かす!?

 「ルールを知らなかったから」「遊びのついでに、ちょっとだけなら…」悪気のない行動だったとしても、多くの人が同じように勝手に生き物を持ち帰ってしまったら、どうなるでしょうか。海の生き物は育つ前にあっという間にいなくなってしまいます。
 生き物が減ってしまえば、漁師さんは生活ができなくなり、漁業を辞めてしまうかもしれません。これは「漁業の危機(地域の産業の危機)」です。海を管理し、守ってくれる漁師さんがいなくなれば、海は荒れてしまい、ますます生き物が育たない環境になってしまいます。
 そして、最終的に一番困るのは私たち自身です。漁師さんが獲ってきてくれるからこそ、私たちはスーパーで新鮮なモズクやアーサ、美味しい魚介類を買うことができます。海が荒れ、漁業が衰退してしまえば、「沖縄の美味しい海の幸が二度と食べられなくなる」という、私たちの毎日の食生活への深刻な影響に直結してしまうのです。
 「密漁をしない」ということは、ただ法律を守る(法令遵守)というだけでなく、未来の沖縄の海と、私たちの豊かな食卓を守るということなのです。

潮干狩りをもっと楽しむには
👉 みんなが知りたいシリーズ(3)「潮干狩りの疑問77」

✨ 浜下りを安全に、100倍楽しむための3つの約束

 海のルールを守りながら浜下りを楽しむために、次の3つを家族みんなで約束しましょう!

  1. 看板(かんばん)をチェックしよう! 海辺に着いたら、まずは「ここでは〇〇を採ってはいけません」という看板がないか探してみましょう。
  2. 迷ったら「見るだけ」にしよう! 「これは採っていい貝かな?ダメな貝かな?」と分からなかったら、観察するだけにしましょう。写真に撮って図鑑で調べるのも楽しいですよ!
  3. 小さな生き物やサンゴは大切に! ひっくり返した石は元に戻す、サンゴを踏まないなど、生き物のおうちを壊さないようにしましょう。

 ルールをしっかり守って、自然を大切にする気持ちを持てば、海はいつでも私たちを楽しく迎えてくれます。今年の浜下りも、ルールを守って、家族みんなで最高の一日にしてくださいね!

[PR]行政書士は「頼れる街の法律家」

 行政書士は、行政書士法(昭和26年2月22日法律第4号)に基づく国家資格者で、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成、行政不服申立て手続代理等を行います。
 行政は国民・県民・市町村民にとって一番身近な存在であり、行政書士は「頼れる街の法律家」として行政と国民・県民・市町村民をつなぐ懸け橋・パイプ役を担う専門家です。

お問い合わせは
行政書士オフィスANIYA

[NotebookLMを使用した動画解説]

タイトルとURLをコピーしました
© 2015-2026 Office ANIYA